崎山蒼志の全国ツアー『band tour 2024″春の滲み”』の東京公演が、5月30日に東京・渋谷Spotify O-EASTにて開催された。
2023年、TVアニメ『呪術廻戦ー懐玉・玉折』にてエンディングテーマ『燈』を担当し、世間で大きな話題となった崎山蒼志。10代でメジャーデビューを果たした彼だがこの楽曲によって、今さらに注目を集めている。
東京公演の直近に予定されていた札幌、仙台公演は崎山の急性扁桃炎により、開催が見送られることになっていた。そのため、本公演でも崎山の体調を心配する声が相次いでいたが、療養期間を経てステージに立ち、その姿を見せてくれた。

【ライブレポート】
本公演はバンドツアーということもあり、セッションがとにかく素晴らしかった。崎山のギターのサウンドが、他のバンドメンバーの演奏との相乗効果によってより魅力的に聴こえる。セッションの展開に、照明・演出がバチっとはまっていて、とてもクールで気持ちがいい。
9曲目「国」は、本公演で特に心に刺さった楽曲だ。やはりこの曲はとにかく歌詞が良い、儚くてストレートな愛の歌だ。1stアルバム「いつかみた国」に収録されており、こちらも崎山の代表曲である。MVがとても素敵なので是非見てほしい。
11曲目「過剰/異常」は、リーガルリリーとのコラボ楽曲で、Vo.たかはしほのかがコーラスで参加している。この曲は私が特に好きな曲の1つで、”死”というテーマに優しく、あたたかく寄り添い、歌いあげている。
15曲目「Samidare」は、崎山の代表曲「五月雨」のバンドバージョンなのだが、原曲よりもより感情をえぐられるような鋭さと焦燥感の感じられる楽曲になっている。
今回は全体的に、エレクトロニックでポップなサウンドの楽曲が多めで、”渋谷っぽさ”を感じられるセットリストだった。
【セットリスト】
01.しょうもない夜
02.My Beautiful Life
03.覚えていたのに
04.Heaven
05.I Don’t Wanna Dance In This Squall
06.プレデター
07.噓じゃない
08.Swim
09.国
10.翳る夏の場
11.過剰/異常
12.i触れる SAD UFO
13.Pale Pink
14.燈
15.Samidare
16.A Song
17.潜水
En1.違和感の向こうで
En2.水栓