はじめに
8月30日、東京・表参道WALL&WALLにてDOGADOGA、猫戦のツーマンライブが開催された。
その日は台風の接近が懸念されており、東京の空はどんよりとした曇りだった。しかし、ライブが始まると、この2バンドのポップでメロウなサウンドに、そんなじめっとした空気は見事に吹き飛ばされた。金曜日の夜、表参道。夏の終わりを飾るのにふさわしいライブだった。

猫戦 レポート
猫戦は、京都発ジャパニーズ・ポップバンドだ。メンバーはVo.原田、Ba.澤井、Key.奥田からなる。2か月ぶりとなった今回のライブではサポートとして、ドラムとトロンボーンを招き、今までにないセットでの公演となった。
普段のライブではリードギターで演奏されるパートを、今回はトロンボーンが演奏。トロンボーンを担当したのは、普段DOGADOGAのメンバーと共に演奏することもあるNAPPIさん。この編成のために原曲にはないアレンジの数々が施されており、トロンボーンが加わったことで原曲よりもっとジャジーな雰囲気に。曲中ではウインドチャイムやビブラスラップの音色が効果的に鳴らされ、それがとても気持ちいい。
猫戦のキュートでポップなサウンドで、会場はラブリーで幸せな空気に。解放的になる金曜日の夜にぴったりのライブだった。疲れた夜、ちょっと幸せな気持ちになりたいときは是非猫戦を聴いてみてほしい。
MCでは、悪天候の中でライブへ足を運んでくれた観客への感謝を述べていた。さらに、10月からメンバー3人のみのトリオセットでのワンマンライブツアーの開催が発表された。東京編は10月26日(土)、会場は下北沢440。東京公演は昼の部と、夜の部の2公演が予定されている。京都編は11月7日(木)、会場はサウナの梅湯。こちらは会場が銭湯ということで、どのようなライブになるのか期待が高まりそうだ。
セットリスト
(1,3曲目 不明)
2.Pap Love!
4.新曲
5.ヴァーチャル・ヴァカンス
6.キャビア~Black Pearl~
7.鶴
DOGADOGA レポート
バンド名はDOGADOGAと書いて、「ドガ」と読む。
ドガは元plenty・江沼郁弥が率いており、結成からまだ1年半ほどの新バンドである。メンバーは江沼郁弥(Vo・G)、渡邊恭一(Sax・Cl・Fl)、古市健太(Dr)、藤原寛(Ba/元andymori)の5人。
ライブはメンバーのセッションからスタート。そこから続く1曲目に演奏されたのは「PYG」。ドガの魅力といえば、パンクやラテン、ジャズといった様々な音楽の要素をひとつに詰め込み、煮詰めて、それをポップミュージックとして新たに成立させている所だと思っている。1曲目から、様々な音楽の素養を感じさせる強烈で新鮮なサウンドに引き込まれる。
続く2曲目は「ノー・ヴァージン・スーサイド」。ドラムやベースのグルーブ感がたまらない。サックスから始まるイントロ、そしてサビが情熱的なのだが、ボーカルの声はとても繊細でその対比が素敵。それに合わせた赤やオレンジの照明がメンバーを照らし、会場をより一層高揚させた。
4曲目「ドガのテーマ」以降、9月リリース予定の1stアルバム「CHAOS Z.P.G」に収録予定の新曲が次々と演奏されていく。5曲目「夏の支度」はスティールパンの音でイントロがスタートする。ドガは情熱的なサウンドが多い中、この「夏の支度」はとても爽やかでいかにも夏らしい。他の楽曲とは全く違う印象を与える曲になっている。
MCでは、江沼が1stアルバムのリリースライブの開催を発表した。
〈DOGADOGA 1st Album Release GIG “CHAOS Z.P.G〉
♦新代田FEVER
2024年9月25日(水) OPEN19:00 / START 19:30
セットリスト
1.PYG
2. ノー・ヴァージン・スーサイド
3.不明
4.ドガのテーマ
5.夏の支度
6.酩酊世代
7.あゝフラストレーション
8.不明
9.日没
Un. たくらんでる